トナーカートリッジ?インクカートリッジ? 違いと用途別選び方を徹底解説

トナーカートリッジとインクカートリッジ

トナーとインクの印刷の仕組みの違い

トナーカートリッジ・インクカートリッジを購入する際の3つのポイント

トナーカートリッジ・インクカートリッジの選び方

トナーカートリッジとインクカートリッジの違いとメリット・デメリットとは?

トナーカートリッジとインクカートリッジの違いを説明する上で理解しておく必要があるのが、プリンターの違いです。

プリンターには大きくレーザープリンターとインクジェットプリンターの2種類。 レーザープリンターにはトナーカートリッジ、インクジェットプリンターにはインクカートリッジが使用されています。

それぞれの特徴をまとめると、以下の通りです。

トナーカートリッジ
(レーザープリンター)
インクカートリッジ
(インクジェットプリンター)
メリット
  • ・印刷スピードが速く、書類の大量印字に最適
  • ・文字がにじみづらい
  • ・普通紙の色が馴染む
  • ・高解像で色の再現性が高く、写真印刷にぴったり
  • ・本体サイズが小さい
デメリット
  • ・印刷の解像度が低いため、、写真印刷のような色の細かさが求められる印刷にはむかない
  • ・トナー、ドラム・感光体、廃トナーボックス、定着・現像ユニットなど消耗品の種類が多く、高価
  • ・本体サイズが大きい
  • ・印刷スピードが遅い
  • ・専用紙でないと、色が馴染みづらいことがある。

※一点補足として、よく他のウェブサイトなどでトナーの方が1枚あたりの印刷費用が安く、大量印刷に向いているとありますが、 現在は高性能な機種も出ているため、トナーもインクもそこまで値段が変わらない、むしろインクの方が安くつくケースもあります。

上記の理由から、ビジネス文書や図面の印刷の場合はトナーカートリッジを使用する、レーザープリンター。 写真や画像印刷などの色の細かさが求められる場合はインクカートリッジを使用する、インクカートリッジが適していると言えます。

ただし、インクカートリッジの中にも、顔料インクと呼ばれる耐水性・耐光性・耐オゾン性に優れているインクが存在し、 実際は印刷頻度の少ない家庭用の場合はインクジェットプリンター、一般的なビジネス用の場合はレーザープリンターを導入するケースが一般的です。
(※インクの種類やトナーの種類の詳細は後述しています。)

当社のトナー・インクの販売実績(2019年11月18日時点)を元に、人気の商品はそれぞれ以下となります。 今後、トナー・インクを買い替えを考えている方は是非参考にして下さい。

トナーカートリッジ人気の売れ筋ランキング(TOP 6)

インクカートリッジ人気の売れ筋ランキング(TOP 6)

ではなぜ、トナーとインクではここまで差がでるのか順を追ってご説明いたします。

トナーとインクの印刷の仕組みの違い

トナーカートリッジの印刷の仕組みと種類

そもそもトナーとは、帯電性を持ったミクロサイズの色粒子のことを指します。 静電気を使ってトナーを紙の上に載せ、圧力と熱を使う事で、紙に色が定着します。

トナーを使った印刷の場合、帯電、露光、現像、転写、定着、清掃までのプロセスがあり、 それぞれ、ドラムユニット、転写ローラー、定着器ユニット、廃トナーボックスなと、 様々なプリンター部品を使って印刷します。インクを使うインクジェットプリンターと比べて、 プリンターのサイスのサイズが大きい理由はここにあります。

トナーには大きく以下の2種類があります。

  • 1)重合トナー(ケミカルトナー)
  • 2)粉砕トナー(磁性トナー)

1)重合トナー(ケミカルトナー)

重合トナーとは原料である、樹脂、重合剤、着色剤、ワックス、ポリマーを化学反応によって 結合させることで生成するトナーです。粒子は均一で、丸井形状になるのが特徴です。

重合トナー

参照:重合トナーイメージ

メリットとしては、粒子が均一なので印刷品質が高い特徴があります。メーカーが出している純正トナーは この重合トナーを使用するケースが増えてきております。

デメリットとしては、汎用性が低い点です。例えば、プリンターメーカーによっては複数のメーカーで兼用できるような トナーを開発しているところがありますが、その場合は重合トナーは汎用性が低いため採用されづらくなります。

2)粉砕トナー(磁性トナー)

粉砕トナーとは、プラスチック樹脂と顔料を混ぜたものを冷却して固め、それを壁に当てて粉砕し、 粒子を細かくする方法(※粉砕法)です。粒子はバラつきがでて、角ばった形状になりやすいです。

粉砕トナー

参照:粉砕トナーイメージ

メリットとしては、簡単な製法なので汎用性が高く、様々な要件に柔軟に対応することができます。 そのため、3rd Partyのリサイクルトナーでよく利用されます。

デメリットとしては、粒子のバラつきが生じるため、重合トナーと比べて印刷品質が劣ることがあります。

最近では技術が向上し、粉砕トナーでも重合トナーのように粒子を均一にしたり、角を落とし、 重合トナーと遜色ないものも出てきています。 ただ、純正・汎用・リサイクルトナーのメリット・デメリット の記事でご紹介したように、細かい線がたくさん書かれた設計図面を印刷する設計会社なと色の精度が求められる場合は 重合トナーを使用している 『純正トナー』を 選ぶことをオススメしています。

インクカートリッジの印刷の仕組みと種類

次にインクカートリッジの印刷の仕組みとインクの種類をご説明していきます。

インクカートリッジの印刷では、直接インクを噴射させて紙に色をつけます。 そのため、トナーと違いプリンター全体の構造がシンプルで、部品が少なく、 軽量化がしやすいという特徴があります。

インクは大きく2種類に大別されます。

  • 1)染料インク
  • 2)顔料インク

1)染料インク

染料インクとは粒子が細かく水に溶けきるインク。そのため印刷時に紙の内部にインクが浸透し、 グラデーションなど細かい色を再現するこができます。

染料インク

参照:染料インクイメージ

染料インクのメリットは、顔料より値段が安い、色の再現度が高い、光沢紙との相性が良いなどがあり、 一方デメリットとして、光、水、空気に弱い、普通紙との相性が悪くニジむ可能性がある、 色の定着が遅く大量印刷する際には乾かすスペースを確保する必要があるなどがあります。

利用用途として、家庭用の写真印刷にむいています。

2)顔料インク

顔料インクは染料インクと比較して粒子が大きく、紙に浸透しきらず表面に定着するインク。 そのため、色の濃淡がくっきり出て、光や水への耐久性が強いという特徴があります。

顔料インク

参照:顔料インクイメージ

顔料インクのメリットは、普通紙との相性が良く、色がくっきりでる、色の定着が染料インクと比べて早い、光や水への耐久性が強い。 一方、デメリットは染料インクと比べて色の再現度が低いなどがあります。

利用用途として、文字、グラフ、図など色がくっきりと表示され、なおかつ耐久性が強いためビジネス用途に向いています。

トナーカートリッジ・インクカートリッジ基準でプリンターを購入する際の3つのポイント

トナーで迷ったら、トナー・ドラム一体型のものを購入

前述の通り、トナーを使用するレーザープリンターの場合、ドラム・転写ローラーなど様々な消耗部品を使用して印刷します。 その際、トナー・ドラムのいずれか一つが切れてしまうと印刷ができなくなってしまします。

弊社によく頂く問い合わせ内容として、トナーを変えても動かない、しかし実際はドラム交換のサインが出ていたということがあります。

そこで、トナーとドラムが一体型のものを使用すればこういた間違いがなく使用することができるので 管理・メンテナンスが楽になります。

また、リサイクルトナー購入の注意点の記事 でも触れたように、複数の会社の消耗品を使用して発生するトラブルも未然に防ぐことにも繋がります。

特にインク購入の際は使い切る分だけ買う

年末になると、年賀状印刷のコマーシャルなどで「大容量インクがお得!」といった宣伝がよく流れますが注意が必要です。

特にインクは長い時間使用しないと固まって使えなくなったり、変色してしまいます。

例えば、印刷するものは年賀状だけという場合、1年もインクを放置してしまうとさすがに使えなくなるので、 結局魔都市新しいインクを購入することになり、一度で使い切れる小さくて安いものを購入する方がオススメです。

理想は定期的にプリンターを使用し、へッドクリーニングをこまめに行うことがベストですが、 それが難しい場合は少量のものを購入するようにしましょう。

特にこだわりがなければ、キャノン製がオススメ

トナー・インクの初心者の方には基本的にキャノンをオススメしています。

その理由は、まずカスタマーサービスが充実しているためです。 メーカーによっては、保守契約を結んでいないと、製品にかんする簡単な操作・使用に関する質問にも 答えてくれないところもあります。その点、キャノンはカスタマーサービスに定評があります。

また、トナーを購入する場合、キャノンのプリンターのほとんどは前述のドラム一体型のトナーを採用しているので、 メンテナンスがやりやすく初心者の方にもオススメです。

以下に、弊社で売れているキャノンの一体型トナーと記載しますので、参考にしてください。

Canon(キャノン)の売れ筋トナーカートリッジ3選

また、キャノンの売れ筋インクカートリッジjも記載しますのでご参照ください。

Canon(キャノン)の売れ筋インクカートリッジ3選

最後に、本記事のまとめとしてトナーカートリッジとインクカートリッジの選び方ご紹介します。

トナーカートリッジ・インクカートリッジの選び方

特にこれといったこだわりなどがない場合、トナーかトリッジにするか、インクカートリッジにするかは 以下の図の通りとなります。

選択基準

いかがでしたか?

意外と知っているようで知らないトナーカートリッジとインクカートリッジの違いと選び方をご紹介しました。

ご不明な点がある場合は 問い合わせフォームもしくは、0120-011-765からお問い合わせください。

また、トナーカートリッジの中でも、純正、汎用、リサイクルトナーなど種類があります。 トナーカートリッジの選び方をしりたい方はこちらの記事もご確認ください。